謙虚でいるための心がけ

アメリカの思想家、ラルフ・ワルド・エマーソンは、数々の名言をこの世に残しました。 私はその中でも、「私の会う全ての人々は、必ず何かの点において、私より勝っている」という言葉に感銘を受けました。

謙虚であることは、長らく日本の社会の「美徳」とされていました。 謙虚とは、自分を偉いものと思わず、素直に他に学ぶ気持ちがあることを指します。

手柄を立てて褒められても、「まだまだです」という姿勢が謙虚であることには間違いないのですが、私が言いたい謙虚とはこのことではありません。 また、謙虚すぎて卑屈になってしまうのも良くありません。 言葉だけの謙虚などまさに茶番で、そこに本音と建前を使い分ける日本人らしさを感じます。

私は職場で自分が一番年下でした。 それでも、自分の部下は私の父より年上で、仕事をさぼる、自分の経験ばかりで新しい事を覚えようとしないといった方でした。

ここで「アルバイトのくせに」と思うような事はせず、エマーソンの言葉を思い出し、その人の長所を探しました。 見つからなくても、何を言われても、「この人は私よりもずっと年上で、私よりもたくさんのことを知っている。何か一つでもこの人から学ぼう」と決めていました。 すると、自ずと謙虚な態度になれたのです。

私の転勤が決まった時に、その方は「あんたは素直で謙虚だった」と言ってくれました。 謙虚というのは、言葉にしなくても、取り繕うようなことをしなくても、心がけ一つで相手に伝わることをこの時に初めて実感しました。

私は、謙虚に自分に自信があり、ハングリーである事が、最も人を成長させる要素であると考えています。 それは、新人ではなく、長年経験を積んだベテランも同じです。 プライドばかりが先行して、相手を見下したりはしていませんか。

あなたの方が職位が上でも、部下から学ぶことは必ずあります。 ないというならば、それはあなたが神のように優秀なのか、見つけきれないかのどちらかです。 ハングリーに、何か一つでも、相手から学ぶべきところを吸収していきましょう。

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