時間を越えた大きな考え方

朝のスピーチでどのような話をしようかと考えていた時に、思い出した話があるので、その話をしたいと思います。

高校生のときに、古典で漢文というのがあったと思います。 漢字だけが並んでいて、カタカナや記号が付いて、もうどこの国の言葉かと思うぐらいのあれです。 確か高校一年生の時の最初の頃だったと思いますが、「愚公山を移す」という話を学びました。

中国の古い書物に書かれている話です。

愚公という、90歳になる老人がいました。 この人の家の南には二つ山があって、いつも回り道をしなければならなかった。 そこで、家中の者を集めて相談し、石をくだき、土地を切り開いて、山を渤海の端に移すことにした。 ある老人が「老いの身でできるものではない」と忠告したが、愚公は、私の代では無理でも子どもがおり、この子から孫が生まれ、その孫からまた子どもが生まれる。 子から孫へと人は続くが、山は高くならないから不可能ではないといった。 このことを聞いた天の神様が、この二つの山を別のところに移した、という話です。

広辞苑によれば、「たゆまぬ努力を続ければ、いつかは大きな事業も成し遂げ得る」ことをたとえと説明しています。

また、本来の意味からはずれるかもしれませんが、物事を短期的に見るのではなく、時間を越えた長いスパンで物事を考えることの大切さを述べたものだとも思います。 企業の経営からすれば、短期間に、費用対効果の点で優れた実績を求めるのは当然かもしれませんが、時間を越えた大きな考え方も大切なものだと思っています。

このようなことを思いながら、今日も一日、自分の仕事に努力したいと思います。 以上で、私のスピーチを終わります。

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